公募研究プロジェクト 2

ボールを使ったラジオ体操第Ⅱ 上図は、ラジオ体操第2で2番目に行われる「腕とあしをまげ伸ばす運動」です。子どもたちに人気のテレビアニメーション「ちびまる子ちゃん」のシーンの中で、まる子は夏休みに早朝の公園で、この運動をしながらこうぼやくのでした。 「いやだね、ガニ股開きは、よくみんなこんなバカなポーズとってると思うよ。わたしには、このガニ股体操にいったいどんな効果があるのかいまだにわからない」 現在のラジオ体操が考案されたのは1951年、驚くことに半世紀以上のもの長きににわたり、脈々と続けられてきました。当時の体操理論に基づいて考案さ れた運動内容であり、まる子の素朴な疑問も当然のことと思われます。私もこの動作にどんな効果があるのかと問われれば、返答に窮してしまいますが、いまな お、学校教育の場面でもやらされる体操の代名詞としてラジオ体操が実践されているのが現状でしょう。しかしながら、「体つくり運動」では、こうした形式化 した体操のイメージを払拭し、子どもたちが自ら取り組んでみたいという意欲を喚起する運動内容が今求められています。 このまる子のいうガニ股開きの運動は、膝の曲げ伸ばしを基本として全身の血行をよくすることであれば、「ボールを用いた背面投げ正面キャッチ」という課 題(写真)にアレンジできます。いわゆる旧来の徒手体操は、子どもたちにとっては課題が明確でなく、その身体的効果を前提に構成された内容なので、小学生 の子どもたちにとっては主体性の乏しい「やらされる運動」に陥ってしまいます。しかし、膝の弾みを上手にボールに伝えれば、ボールは背をまっすぐに立てた 姿勢でも大きく空中に弧を描き、正面でボールをキャッチすることができます。こうした具体的な課題に運動内容をアレンジすることで、膝を曲げ伸ばす動作に 意味をもたせ、結果的に全身の血行を促すという指導者側のねらいをも十分に達成することができると思います。つまり、各種部位を抽象的に動かす課題より も、子どもたちにとっては達成したい具体的課題に置き換え、行為性を持った運動内容に工夫することで、子どもたちはより主体的に運動課題に取り組むことが でき、結果として多面的な体力アップへと繋がっていくものと信じます。 運動内容の詳細は http://tsukubape1.taiiku.tsukuba.ac.jp/rhythm/index.html 基本編(ふたりで オリジナル音楽) 基本編(グループで flying Get)  

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